Q:ガレージで惰眠のMG−Aに一鞭くれてやらねばと五日程前、夜分に出掛けました。
ところがほどなくエンジンが止まっていっかな掛かりません。よく見ると
どうもフュエル・ポンプが動いていません。
例のルーカスの電磁式です。路肩でポンプのカバーを外し、CRCを接
点にシューして指で接点をカチャカチャしてみるんですが、どうもダメ!
ついにその場の修理を諦めました。
そして、ガレージで接点の研磨、ストレーナーの清掃を致しました。
ストレーナー無しの状態では元気よく空打ちします。
それでさてはフュエル・ラインの詰まりかとガスタンク・ドレンからガス抜
いて、ポンプのグロメットからコンプレッサーのエアをシューして、同様
にポンプからキャブにいくパイプもシューして、すべてを組み付け動かし
ましたら、元気よくコトコトと動くではありませんか、「やったぞ!」とばか
りに試運転に出掛けました。が・・・・・、
今度は自宅から3km程のところで前回と同じ状況でストップ!深夜につ
き即座に牽引して帰る事を決意。
近頃のガソリンは割合短期間で変質すると聞いています。ちょっと前のガ
ソリンではあるのでそのせいかとも思いますが、それならば点火しない
のでは???と思ったり、やはりポンプ自体に問題ありかと思ったりして
よう解りません。
どなたか良い智恵をお貸し下さい。
A:Nです。
症状から言って2通りのトラブルが考えられると思います。
1)まずはタンクのゴミ・錆が詰まること。ストレーナーの清掃をされた
とのことですが、これはポンプ内のストレーナーですか?それとも
ライン途中にある後付けのものですか?いずれにせよ、一旦は動き出し
たが、またすぐ止まる、ということからしてこの可能性はあります。
対策はタンクの清掃しかないでしょうね。
2)ポンプ内の電磁石のトラブルの可能性もあります。冷えているときは
電磁石は作動するものの、熱を持ってくると磁力が弱くなって、ポンプの
ダイアフラムをポコポコできなくなることがあります。これはポンプを
バラして電磁石を交換すると直りますが、MGAのポンプは確か汎用のAUA66
ですので、新品を買って交換したほうが楽でしょう。
なお稀ですが、ダイアフラムの弾力変化で、ポイントの下のカムの
動作範囲が変化していることがあります。この場合は、カムの位置を変える
(口では言いにくいのですが、上の部分をバラしてカムを回転させて
ダイアフラムの中心軸に対する取り付け位置を微調整する)でカムの動きが
メチャクチャ元気になって完治することもあります。
ま、いずれにせよ、手っ取り早いのはポンプ交換ですな。